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てんかんを治療するなら抗てんかん薬のテグレトール

脳の仕組み

てんかんは、突然激しい発作などを起こす事で、けいれんや意識消失がみられます。
これは脳細胞を通過する電気信号の突然の混乱によって、脳と体の伝達がうまくいかない事が原因です。
てんかんは小さい子供がなりやすいと思われる事が多いのですが、実際のところ年齢に関係なく、誰にでも起こる可能性がある疾患です。
そのため大人でも突然に発作が起こり、体が意思とは関係なく、思わぬ動きをしたり、意識もうろうとしたりする場合があります。

脳の信号の誤作動によって体への伝達障害を起こすてんかんは、治療法も様々です。実際に一番多いのは、薬の服用により脳や神経の安定を促す事です。
その中では、抗てんかん薬であるテグレトールが有効であり、てんかん治療においては一般的に処方される薬と言って良いでしょう。

テグレトールは突然の予期せぬ発作を防ぐ、てんかん発作の治療に使用される薬です。テグレトールとは商品名であり、薬名はカルバマゼピンです。
このカルバマゼピンは1957年に研究開発され、1960年代頃には、海外において、てんかんに有効な薬として使われていました。
薬効の幅は広く、脳神経に作用する力がある事から、てんかんだけでなく、三叉神経の治療や、躁うつ病などの治療にも使われています。

カルバマゼピンとは、Naチャネル阻害薬という種類に分類されます。
脳の興奮による電気信号の異常の原因となるNaチャネルを阻害する事で、異常放電を起こす神経細胞において興奮性シグナルを抑制し、異常となっている電気信号を抑える働きがあります。
少し難しい感じがしますが、脳に伝わる電気信号の乱れの原因を阻害し、神経伝達を根本から整える薬というのが、分かりやすい表現かもしれません。

脳の興奮状態を抑えてくれる事から、抗てんかん薬として処方され、同じように脳の神経に作用する事から、脳と関係の深い、躁うつ状態などの精神疾患にも応用されます。
また、神経の伝達を抑える作用が痛みのシグナルなどの感覚もコントロールする事から、三叉神経痛に対しても処方されています。
このように脳神経というものは、ちょっとした信号の伝達の異常よって、体全体に大きな影響を与えてしまう重要なものです。
実際に体自体が健康であっても、少しの神経伝達の狂いで、日常生活に影響を及ぼす可能性がある事からも、脳や神経という存在は大きい訳です。

てんかんを代表とする治療薬としてのテグレトールですが、効果を得られる分、副作用が気になるかもしれません。
実際に、薬というものは副作用とは切り離す事は出来ませんし、スティーブンス・ジョンソン症候群などにかかる可能性もあるからです。
そのため、効果や副作用を踏まえて、もう少し薬に対して理解する必要があります。

抗てんかん薬であるテグレトールの効果と特徴

病院で処方されるテグレトールは、てんかん発作の原因となる脳神経の興奮を抑えてくれます。薬によって抑えられた神経は、電気信号がスムーズに働く事で、突然の痙攣や意識障害などを防ぎます。
発作的な症状を抑える事が出来るため、病院においても最初に処方される確率が高いものです。

ただし、効果がある分、副作用も無いという訳ではありません。どんな薬であっても副作用は必ずついて回るものです。
このテグレトールの場合、スティーブンス・ジョンソン症候群という重い皮膚障害の発症が報告されています。
この薬害であるスティーブンス・ジョンソン症候群は、テグレトールだけに限って起こる訳ではありません。
実際に服用した患者の中において、発症例があるという事実は認識しておかなければなりません。

ただ、副作用ばかりに目を向けず、抗てんかん薬としての大きな機能を理解し、病院において医師の判断で適切に処方さしてもらいます。
正しく服用する事で、突然起こるてんかん発作の症状を抑え、日常生活を送れる人は多いです。
グルタミン神経の受容体であるNaチャネルを阻害し、興奮状態を抑えるカルバマゼピンであるテグレトールは、繰り返し発作を起こす、てんかんの持ちの人にとっては、通常の生活を送る上でも必要な薬である事は間違いありません。